2019年8月27日(火)、北海道幌延町にある幌延深地層研究センターを科学部1年生2名、2年生2名が見学しました。このセンターでは、原子力発電の使用済燃料を再処理した際に発生する高レベル放射性廃棄物を安全に処分するための地層処分技術に関する研究開発のうち、深地層の科学的研究や地層処分研究開発等が行われています。ここで得られた研究成果は、最終処分事業の基盤情報として活用されます。
私たちは、今年度から日本原子力文化財団から支援を受け、原子力・エネルギーの課題研究「放射性廃棄物の最終処分」に取り組んでいます。その研究を具体的に進めるため、今回、研究センターの地下350mで行われている調査研究の様子を実際に見学させて頂きました。坑道周辺の地質や地下水の性質、地震の影響、地層処分システムの設計・建設に関する技術、今後の計画、諸外国の動向などについて詳しい説明を受け、放射性廃棄物の処分に関して多くの知識を得るとともに、その研究開発の重要性に対する認識をさらに深めることができました。
研究開発現場の見学は、今後の課題研究を具体的に進める上で参考になる点が多々ありました。安全な地層処分法の確立は諸外国も含め非常に重要な課題であり、私たちもこの課題に真剣に向き合い、地層処分法の研究をさらに進めていくための努力を積み重ねていきます。
幌延深地層研究センターを見学
2021.03.15