実験・実習・授業

第5回日本気象学会ジュニアセッションで発表

2019年5月18日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3-1)で開催された「第5回日本気象学会ジュニアセッション」(ジュニアセッション2019)に、科学部・SSH選択者2年生1名が参加し、「気象要素と太陽光のRGB値(第2報)」について発表しました。
 この学会は、生徒達が自ら行った気象や大気に関する調査・研究の成果を、専門家の前で発表体験し、意見交換することによって調査・研究を深めてもらうことを主な目的としています。このセッションには全国の中学・高校から16校が参加し、35件の発表がありました。私たちの研究は、太陽高度と太陽光RGB値の関係を定量的かつ理論的に考察するという内容であり、その研究成果をわかりやすく説明し、質疑応答を行いました。
 専門の先生方との質疑応答を通じて、今後の研究方向がさらに明確になり、大気汚染などの課題解決に向け、この基礎研究をさらに継続発展させていきます。

SSH 高3生徒研究発表会

来る7月20日(土)9:20より,本校高校校舎体育館において,SSH生徒研究発表会(英語口頭発表)を開催いたします。高校3年生が今までの課題研究の成果を英語でプレゼンテーションいたします。

参加希望の方は,本校SSH担当の丸木までE-mailにてご連絡ください。なお,その際には,参加者名(フリガナ)所属先(学校名・会社名等)連絡先:TEL&E-mailをご記入くださいますようお願いいたします。

申し込み締め切りは,7月18日(木)13:00までとさせていただきます。

【連絡先】ssh-p@sapporonichidai.ed.jp

【開催要項】こちらからダウンロードしてください。(PDFファイルが開きます)

【FAX送信票】こちらからダウンロードしてください。(PDFファイルが開きます)

「SSHフィンランド海外研修」で地磁気水平分力及び太陽光RGB値の測定を行いました

2019年7月8日(月)に札幌を出発し、フィンランドに3日間ほど滞在し、課題研究で必要な測定などを行い、13日(土)に帰国しました。
 ヴァンター国際空港付近(北緯60度、東経25度)で、地磁気水平分力および太陽光RGB値の測定を行いました。私たちの測定法により求めた水平分力の値は、理科年表に掲載されている値とほぼ一致し、私たちが構築した理論式がフィンランドにおいても成り立つことがわかりました。今回のデータは、今後、様々な研究発表会で詳しく紹介していきます。また、iPadおよびNDフィルターを用いて、フィンランドで太陽光の撮影を行いました。今後、フィンランドだけでなく、海外で太陽光の撮影を進め、データ解析を行い、大気分析などへの応用を考えていきます。
 フィンランド滞在中、Ilmatieteen Laitos(フィンランド気象庁)を訪問する機会を得ることができました。フィンランド研究職員と私たちがお互いに地磁気および気象関係の研究内容についてプレゼン・質疑応答を行い、意見交換をしました。また、研究室も見学させて頂きました。私たちの英語力も少しずつ向上しており、今回の地磁気および気象関係の研究テーマに関連した研究内容についてさらに理解を深めることができました。課題研究を通じた私たちの訪問は大変歓迎され、来年度以降も気象関係のテーマで意見交換させて頂けることになりました。
 また、日本とフィンランドの学校間交流に詳しいJuho-Pekka Mäkipää(Finland Japan Center for Education)さんとお会いし、十分な時間をかけてお話することができました。その結果、本校とフィンランドの高校との交流が実現することになりました。課題研究を通じた交流はフィンランドの高校にとっても初めてのケースであり、来年度8月末以降、本校生徒が現地高校を訪問することで合意しました。現在、後輩たちが取り組み始めた地球規模の課題研究のテーマで、英語ポスター発表を通じて交流できればと考えています。交流先の高校は、ヘルシンキから鉄道と車で約5時間のところにあります。友好的な関係を築き、数年後には、後輩たちが同じテーマで日本-フィンランド共同研究発表を実現して欲しいと願っています。
 今回の訪問は、幾つかの測定や現地の研究者達と直接意見交換を行うといった、中身の濃い内容ばかりでしたが、非常に貴重な経験をすることができました。また、後輩たちがフィンランドの二つの機関と交流ができる道を開拓したことで、先輩として後輩のために貢献できたように思います。私たちは、地球規模課題の研究テーマが軌道に乗り、海外の高校生たちと友好的な関係を築き、科学分野でお互いに協力していけるように、卒業後もこのような科学活動に関わっていきたいと思っています。

3年生徒研究発表会(英語口頭発表)を実施

 2019年7月20日(土)、SSH活動3年間の課題研究活動のまとめである英語口頭発表会が行われました。この発表会は、1年生の時から取り組んできた課題研究について、英語でプレゼンテーションするというものです。
 この発表会のために、3年生は英語教諭の指導・助言を受けながら研究内容について発表スライドを作成するなど、多くの準備をしてきました。また、当日に備えて発表練習を何度も行っていました。その成果もあり、当日は13班すべてが発表と質疑応答を立派に終えることができました。
 発表会の最後には生徒代表挨拶として9組の佐藤勇起君が、3年間の課題研究活動を振り返りながら、今まで関わってくれた人達に対しお礼を述べ、感謝の気持ちを表していました。
 SSH活動3年間の集大成となった素晴らしい発表会でした。

第14回応用物理学・物理系中国四国支部学術講演会「ジュニアセッション」で発表

 2019年7月21日(日)に高知工科大学香美キャンパス教育研究棟において、第14回応用物理学・物理系中国四国支部学術講演会「ジュニアセッション」が開催されました。
 11校24件の発表があり、中国四国地方以外からは、唯一本校が参加しました。私たちにとって、この発表会は特別な意味をもっています。5年前に本校科学部が初めて学会発表を行ったのが、この発表会です。それ以来、本校は中国四国地方の高校ではありませんが、5年連続して参加しています。今年度は、科学部・SSHの2年生女子1名が口頭発表を、1年生女子2名がポスター発表を行いました。いずれも4月から取り組んできた研究テーマでの発表であり、取り組み始めたばかりの私たちにとって非常に良い経験になりました。発表や質疑応答を通して数多くのアドバイスシートを受け取ることができ、また今後必要な実験を新たに見出すができました。
 これからもこの発表会に参加することで、継続研究をさらに深化させるとともに、私たちが4月から並行して進めている地球規模の課題研究が5年後には実を結ぶようにさらに努力を重ねていきます。

日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)に採択

日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)に採択されました。
このプランは、参加者が科学技術の分野で交流を深めることにより、以下を目的としています。

・日本とアジアなどの国・地域との友好関係を強化する。
・日本の教育・研究機関のグローバル化を促進する。
・科学技術イノベーションに貢献しうる海外からの優秀な人材の育成と継続的な交流に寄与する。

 本校では、姉妹校である韓国の仁川科学芸術英才高等学校(IASA)から生徒を招き、「北海道から発信する循環型社会の創造」をテーマとし、来年1月に交流します。
 交流内容としては、北海道内にある様々な企業や大学を訪問し、多面的な視野から興味関心を高め、共同研究や研究発表を行い、より充実した成果をあげることを目標としています。

「SSHシンガポール海外研修」に参加

 2019年7月26日(金)~27日(土) Nanyang Technological University (NTU) で行われたGlobal Link Singapore 2019 に参加しました。Poster Session (Science) には、45件の発表があり、シンガポール、香港、タイ、ベトナム、中国からも高校生が参加しました。本校からSS選択者3年生2名が参加し、発表および質疑応答を行いました。海外から参加した生徒達と課題研究だけでなく、ネットワーキングゲーム、文化交流会や夕食等を通じて交流を深めました。
 7月28日(日)は、GLS2019の会場であるNanyang Technological University (NTU) や アジアを代表する大学 National University of Singapore (NUS) を訪問し、学生によるキャンパスツアーに参加しました。また、シンガポール15番目の貯水池である Marina Barrage などの施設を訪れ、シンガポールの環境への取り組みなど、様々な知見を広めることができました。
 7月29日(月)は、Mitsui Chemicals R & D Centre Pte. Ltd. (MS-R&D) を訪問し、企業研究者からのプレゼンテーションおよび私たちの課題研究のプレゼンテーション、ラボツアーなどを通じて、交流を深めました。また、工場見学では、世界の動向なども含め、教科書等では知ることができない数多くの貴重なお話を伺うことができました。
 私達の研究内容が海外の人達に少しでも多く理解してもらえ、また、シンガポールなど海外の人達との交流がさらに深まっていくよう、これからも粘り強く努力を積み重ねていきます。

産業技術総合研究所 北海道センターにおいて「高等学校理系クラブ科学屋台」に参加

 2019年8月3日(土)、産業技術総合研究所 北海道センター(札幌市豊平区)において、一般公開プログラムが実施されました。その中に「高等学校理系クラブ科学屋台」があり、本校から1年生2名が参加し、9:30から16:00まで会場に親子で訪れた子供たち一人一人とサイエンスの楽しさを共有しました。
 今年度は、「磁石の不思議な世界を体験しよう!」で磁石を用いたいろいろな実験を行いました。本校が産総研の一般公開プログラムに参加するのは、今年度で3年連続になります。来年度以降も、新たな科学実験を開発し、継続して参加できるようにしたいと考えています。日頃、私たちが行っている科学部の活動を通じて、私たちが経験したサイエンスの楽しさや素晴らしさを一人でも多くの子供たちに伝えられるように、これからも努力を積み重ねていきます。

東京工業大学の学生さん3名と林業試験場の脇田陽一さんがご来校

 2019年8月16日(金)、東京工業大学の学生さん3名と林業試験場の脇田陽一さんが来校し、本校から高校生バイオコンに参加する生徒5名が実験に関する打合せを行いました。高校生バイオコンは、独自のアイディアで小中学生向けバイオ系教材を開発し、その出来映えを競い合うコンテストです。4月から課題研究としてオガクズの研究に取り組んでいたグループが5月下旬にコンテストに応募し、参加決定後、オガクズを用いたバイオ系教材開発に向けてこれまで準備を進めてきました。その途中経過を報告するとともに、樹木の専門家である脇田さんからオガクズの実験に関するアドバイスを受けました。今後は、10月12日(土)に行われるコンテストに向けて、良い発表ができるように実験を進めていきます。また、小中学生に興味をもってもらえるように、学生さんたちからのアドバイスを参考にプレゼンの仕方を工夫していきます。
 バイオコンテストを通じて、オガクズを用いた本校独自の教材開発ができるようにさらに努力を積み重ねていきます。

第11回マスフェスタ<全国数学生徒研究発表会>でポスター発表

 2019年8月24日(土)、関西学院大学上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)において「第11回マスフェスタ」が開催されました。全国から38校(発表件数:56)の高校が集まり、数学分野の日頃の研究成果を発表しました。本校から、2年生1名が参加し、1件のポスター発表を行いました。今年度で4年連続の発表になります。
 発表は、「磁石間および磁石球/鋼球間に働く磁気力と球心間距離の関係」のテーマで、これまで取り組んできた研究成果をまとめたものです。磁気力と距離の関係に関する実験結果を物理の法則及び数学を用いて理論的に導き出し、実験結果を理論的に証明できることを示しました。また、その過程で得られた成果の応用についても紹介しました。私たちの発表内容について多くの方々に興味・関心を持ってもらうことができ、数学の課題研究を通じて他校との交流をさらに広めることができました。
 今回、発表した研究をさらに深化させるとともに、数学的な取り組みを物理分野だけでなく、様々な分野へ展開していけるように努力を積み重ねていきます。