生命科学についての研究を進めている北海道大学大学院 先端生命科学研究院の黒川先生を講師としてお招きしお話しいただきました。今回のCAFÉでは『ゲル』という柔らかくて水をたくさん含んだ素材を題材に、生命の不思議の解明や生命を模倣することのお話を伺いました。また今回は研究室で創られた特殊な性質をもつゲルをお持ちいただき、実際に触れて、ゲルの不思議さおもしろさについて体験しながら学ぶことができました。
今後も、不定期にはなりますがNichidai Science CAFÉを開催していきます。
参加者の感想とコメントには以下のようなものがありました。
最初に生命科学のゲルという物質について知った時は、ただ凄い物質なのだとしか思いませんでした。しかし、今日ゲルについて詳しく教わった事で、それが思っていたよりも私たちの生活に深く結びついており、生活の様々な場面で目にする身近な物だと言う事がわかりました。また、物理だけではなく化学や生物の要素も話に出てきたので、理科とは奥深い教科なのだと改めて実感しました。中には理解できない単語もあり、苦戦しましたが、わかりやすい丁寧な説明で話の流れを掴むことができました。私も、生命科学についてさらに深く調べてみたいと思います。
身近なゲルをこんにゃくぐらいだろうかと思っていたが、そう考えていた体ですらもゲルでできているということに驚いた。テフロンとガラスの間に挟んでツルツル面とそうではない面を作る話をしていたが、テフロン加工に模様をつけることで機能性をもたせられそうに思ったりとかして、理学部にも興味が湧いた。
今回の授業は、先生がたくさん質問してくれたことで、なぜそれがそうなるか、どれがどうだからその答えなのかなど、物事に関心を持って考える良い機会になったと思います。
また身近な指が風呂に入るとふやけるということの本当の理由などゲルだけでなくそれに派生するさまざまなことを理解することができたとともに、高校の範囲でも身近な現象を考える楽しみを知れたので、これから身近な事象にアンテナを張って自分の知識で解決してみることを意識していこうと思います。実際にゲルに触れられたのも、話を聞いてからの経験ということでさらに理解が深まったなと思います。ゲルには無限の可能性があるなと思いました。
今まで受けた授業の中で1番楽しい授業でした。本当にありがとうございました。