二日目の朝、天気にも恵まれ午前の研修を終えたあと、各ファームでお別れのセレモニーを行いました。生徒の皆さんからは、それぞれ感謝の言葉や農作業の大変さと楽しさを述べていましたが、多くの生徒が、食を生産することへの責任感や充実感などについて語っていたことが印象的でした。各ファームでは農作業の他に、薫製つくり、川登り、トラクター体験、キノコ採り、田舎と都会の暮らしについての討論会、家畜とのふれあいなど、それぞれ工夫を凝らしたイベントも体験出来たようです。
その後ニセコグランドホテルに集まり、昼食をとった後、倶知安町議会議員 古谷 眞司 様より「持続的循環型社会」についてお話しをしていただきました。古谷さんは現在、議員の他に、ニセコ環境というゴミを環境に配慮して処理する会社にお勤めです。倶知安町では燃えるゴミを固形燃料(RDF)にしてリサイクルしているそうです。また、生ゴミは自然分解する専用袋を使って堆肥にし、家庭菜園などに使っています。「次の世代に良い環境を渡してほしい」という熱い語りかけに生徒からも講演後に多くの質問が出ていました。
続いて、ロス=フィンドレーさんによるワークショップが開催されました。政治家、投資家、観光会社社長、中学生、子供の親など、生徒がそれぞれ違う立場にたって「ニセコの未来を考える」というものです。まず各自の立場から、何をゴールにするか?から話し合いが始まりました。町に外国人が増えてくると、どのような変化が起きるか?の問いに、治安、コミュニケーション、教育に関する問題が提起され、立場によって対立する問題が起きてくることを学びました。サステイナブルな社会を作るために、それぞれの立場を超えた共有出来るゴールとして、「住んで楽しいまちづくり」というキーワードが打ち出されました。終了後、宿泊先のホテルに移動して夕食をいただき、今日の振り返りを記録して、充実した研修二日目を終えました。
中学2年生 研修旅行2日目
2020.10.16