本校中高一貫コースに在籍していた片山晴菜さんは、現在アメリカに本拠を置くミネルバ大学で経営学を学んでいます。ミネルバ大学は2014年に設立された新しい教育機関ですが、講義は全てオンライン、学生はサンフランシスコ、ベルリン、ロンドン、ブエノスアイレスなど世界7都市に滞在し、各地の最新の研究や現地団体との協働プロジェクトに参画して知と技能の統合を図るカリキュラムが組まれています。毎年世界中から2万人以上の受験者が集まりますが、合格率はわずか2%という、世界でも屈指の難関校です。
片山さんは本校で学んだ後に経団連奨学生(UWC)としてアメリカに留学し、卒業後は日本人最初の合格者としてミネルバ大学に進学されています。各国に滞在してそこで出会う人々の価値観を比較し、それぞれの良い部分を統合して新しい価値観を定義することを目指されています。現在はサンフランシスコから企業の戦略策定やセクシャルウェルネスの分野での新しい価値の発見に取り組まれているそうです。そんな片山さんから本校にメッセージが届けられました。
アメリカの高校に進学後、気づけば世界6都市に移り住みながら大学生活を過ごしていました。
海外大学進学は自分の想像する進路の範囲外でしたが、卒業後の進路の選択肢の一部として
海外大学進学を認識する在校生の方が一人でもいれば、と願っています。
本校で学んだことを土台に、世界に大きく飛躍していこうとしている片山さん。後輩たちも教職員も、さらなる成長と活躍を願っています。 なお、片山さんのエッセイは立命館大学稲盛経営哲学研究センター教育実践研究誌「RITA」に掲載されました。片山さん以外の学生のエピソードも紹介されています。以下のリンクから読むことが出来ます。ぜひご覧ください。
http://www.ritalabo.jp/mg/wp-content/uploads/2016/02/RITA_VOL.14.pdf