2月4日(土)に後期課題研究・探究学習合同発表会が行われました。前期の発表会は代表発表を選び,壇上で全体に向けて発表するという形式でしたが,今回は,「発表」と「交流」をバランスよく行えるように,発表を小グループ内での発表とし,そのグループの中で十分に意見交換ができる形式としました。従来の研究発表会とは形が異なることから,「会議」や「学会」を意味するConference(カンファレンス)という言葉を当て,行事の名称をNichidai Link Conference(通称:NLC)としました。
当日は午前に交流会,午後に各ホームルーム教室で省察(ふり返り)を行いました。交流会では,在校生約760名が20教室に分かれ,教室内で5~6人ずつの小グループを組んで交流を行いました。最初に自己紹介を兼ねたアイスブレイクを行い,その後それぞれの発表と意見交換を行いました。このような発表をグループを変えて3回実施することで各回の反省が次の回に生かされ,発表だけでなく交流もスムーズに進められるようになっていきました。
午後,HR教室に戻って行われた省察の会では,交流会での経験を個人でふり返るだけではなく,それをクラスメートに紹介し合うことで互いの経験を共有することができました。
初めての行事であるため開始前には半数近くの生徒が「通常授業のほうがよい」「やる気がまったくない」という意見でしたが,終了時には「充実していた」「思っていたより良かった」と感じた生徒が78 %となり,一定の成果が見えています。また,「SSHでどのようなことをやっているのか初めて知った」「総探のプロジェクトの視点が新鮮で,自分の課題研究にも生かしたいと思った」など交流会ならではの感想も複数あり,学習効果としても高いものがあったと思われます。今後も札幌日大高校では異学年,異コース間の交流を促進していくとともに,同世代の理解,他者尊重の精神,自己を客観的に捉える機会,他者から学ぶ機会を作っていきます。