2023年2月22日のSS未来創造Ⅰの授業内で、北海道大学Academic Fantasistaによる出張講義が行われました。北海道大学から4名の先生方に来ていただき、1年生57名を対象にしてバラエティに富んだ講義が展開されました。
講義のタイトルは次のとおりです。
1.「漸化式を使って様々な現象を数式にしてみよう」
講師:長山雅晴先生(電子科学研究所附属社会創造数学研究センター・人間数理研究分野 教授)
2.「いま学ぶアイヌ民族の歴史:先住民研究で文化的多様性を考える」
講師:加藤博文先生(アイヌ・先住民研究センター センター長・教授)
3.「放射線・放射能の科学」
講師:小崎完先生(工学研究院・応用量子科学部門・原子力環境材料学研究室 教授)
4.「動物問題は人間問題」
講師:池田貴子先生(大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンターCoSTEP 特任講師)
各講義のなかでは、それぞれの内容だけではなく「現象の背景を考えるクセをつけよう」「教科書に書かれていること・習ったことを疑うことからはじめよう」のように、課題研究のさまざまな場面で使える考え方も紹介されていました。
以下は、生徒のふり返りからの抜粋です。
・専門家と社会との間の認識が違うということに興味を持ちました。専門家が研究しているような内容を社会の人に知らせる方法についても考えていきたいと思います。
・高校と大学の学習の違いの話がとても印象に残りました。
・大学の講義を受けて、新たな学びを発見し、大学への関心が高まった。
・数学がどのように他の分野の研究と繋がって役に立っているのかを知りたかったので,その一例を知ることができて良かった。学問の分野がそれぞれ繋がっていることがわかったので,科学に関していろいろな分野の知識を付けておこうと思った。
・大学での批評的な学びについて一端に触れられた。
・研究だけできればいいわけではないことを学んだ。
・一つの問題を観察するにしても多角的な視点で観ることの重要性を再確認した。
・北大に対してかつてないくらい興味が湧いた。
現在、自分のテーマを立て、研究構想を練っている段階の1年生にとって、学問の第一線で活躍されている先生方のお話はおおいに刺激になったようです。
来校し、熱い講義をしてくださった4名の先生方、調整・準備してくださった北海道大学および北海道新聞社のみなさまに、この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。