このたび本校はフィリピンサイエンスハイスクールCARキャンパス(PSHS-CARC)と姉妹校提携を結びました。PSHS-CARCはフィリピン国内に16校ある「フィリピンサイエンスハイスクールシステム」の1校で,ルソン島北部(マニラ市から北へ約250 km)のコルディレラ行政区バギオ市にある学校(全校生徒約500名)です。
2025年3月4日に本校職員がマニラ市にあるメインキャンパスを訪れ理事長にご挨拶したのち,CARCに移動して調印しました。

姉妹校提携の目的は,おもに環境保全に関わる国際共同研究を行うためです。まずは北海道の夏緑樹林とバギオの山地雲霧林の生態学的な特徴を共通の手法(毎木調査,環境DNA解析など)で調査し比較するなかで,共同研究のテーマを模索していくことが目標となります。その一環として,来年1月には本校生徒がCARCへ,同年2月にはCARCの生徒が本校へ相互訪問を行う計画で,今年の8月からは訪問に向けたオンラインでの交流をスタートする予定です。
なお,今回の提携は,過日生徒と参加した国際会議(アジア生物学教育協議会第29回隔年会議AABE2024)における教員間のセッションを経て実現したものです。
調印後,訪問団(宮古・村山)はCARC教員の全面的なサポートによって調査地(山地雲霧林・ベンゲット松針葉樹林・マングローブ林)や見学地(スモーキーマウンテンなど)をひととおり視察し,次年度訪問時の研修を綿密に計画することができました。