2023年8月3日(木)、4日(金)の両日、1泊2日でサイエンスツアーⅡを実施しました。8月3日(木)は日本大学理工学部を訪問し、課題研究ごとに専門の研究者とディスカッションを行い、研究を深めていきました。耐震を研究しているグループは、「地震に耐えるためには硬い構造物が必要だと思っていたが、それでは地震のエネルギーを消費することができず、ある一定以上の揺れで崩れてしまうことが分かった。柔軟性を持った構造物を作成するきっかけになった。」という意見で、太陽光の研究をしている生徒は「レイリー散乱の計算により空の色がどのようになるかをすでに計算している人がいるか、太陽光を関数化するにあたり、変数を増やす必要があるのか。太陽光の測定方法は本当にそのままで良いのか、など新たな疑問が出てきたので調べていく。」といった感想を持ち、課題研究の深化にとどまらず、科学に対する意識、スキルともに向上する大変実りの多い時間となりました。
8月4日(金)は午前中に国立科学博物館、午後に日本科学未来館を訪問し見学しました。国立科学博物館では、これまでの日本および世界の科学がどのように発展してきたか、また教科書に載っている実験装置などを実際に体験し学ぶことができました。ちょうど、標本の保存費用が不足してクラウドファンディングで集める、というタイムリーなニュースもあり、展示物とそれに関わる社会的な問題にも触れることができました。日本科学未来館は、応用科学や未来の科学について学ぶことができ、基礎科学と応用科学のつながりを体験することができました。