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サイエンスツアーⅠを実施しました

2023.08.05

 2023年8月3日(木)~4日(金)にサイエンスツアーⅠとして1年生SSH生徒が苫小牧・室蘭の大学及び研究施設を訪問しました。サイエンスツアーⅠは、今後、始まる課題研究の内容をより深めるため、最先端の研究を行っている先生方から研究内容について、研究を行う際の心構えなどについて講義を受け、実験・実習を行うことで自分の課題研究テーマの設定の参考とすることを目的としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

<室蘭工業大学>

 通常の触媒と光触媒の違い、光触媒の性質や反応、その利用についてなどについて詳しく説明をしてもらいました。その後、自分たちでチタン酸イソプロピルから光触媒を合成し、メチレンブルー(色素)が光触媒によって分解される様子を観察する実験を行いました。また、研究室の実験設備等を見学させていただき、研究を行っていくうえで大切なことなどについて理解を深めることができました。

<北海道大学北方生物圏フィールド科学センター水圏ステーション室蘭臨海実験所>

 「海藻類の一生の理解と環境DNAの利用について」の題で講義を受けました。海藻とはどのような生物かということから海藻に含まれる光合成色素についてなど様々な話をして頂きました。後半は、TLCによる光合成色素の分離、環境DNAから海藻DNAを増幅させる実験を行ないました。海藻に含まれる光合成色素の分離方法・環境DNAとは何かを理解し、そこから何がわかるかなど海洋研究についての理解を深めることができました。

<北海道大学北方生物圏フィールド科学センター苫小牧研究林>

 苫小牧研究林がどのようにでき、どのような特徴がある森林なのかを詳しく説明してもらいました。地面に生息している昆虫のモニタリング調査方法や採取方法、苫小牧研究林特有の野ネズミの調査についてなど実際に行っている実験方法を体験することができました。また、森林内の川に生息している魚類の調査方法や川の生態系と森の生態系の関係を調べる実験についてなど多くの研究について説明していただきました。モニタリング調査からは動物などの増加パターンなどを見つけることができますが、どのような原因かはわからないため、仮説をたて意図的に環境を変え検証実験を行うことなど実験の手法について学ぶことができた有意義な研修となりました。