本校は、さくらサイエンスのサポートで国際交流プログラムを実施しています。今年度はバングラデシュ留学生との科学交流を行いました。
令和6年1月29日、6名の生徒がバングラデシュから来校しました。1月29日から2月3日まで札幌日本大学高校(SNU)と交流を行いました。初日はSSHの2年生と科学交流を行いました。片言の英語や身振り手振りの生徒もいますが、普段学んでいる英語を活用してコミュニケーションを行っていました。
交流2日目は北海道大学環境科学院にバングラデシュ生徒と日本人のバディ計13名で訪れました。午前中は水に含まれるイオンと同位体の含有率と食物連鎖の関係について講義と実習をともなって学び、午後は浮き草の根に付着する細菌の抽出や培養について学びました。オールイングリッシュの取り組みながらも丁寧な説明で高校生たちも理解しており、質疑も盛り上がりました。
3日目は午前中バディのクラスで日本の普段の授業を体験し、午後はSSHの一年生との科学交流会を行いました。交流会ではバングラデシュの踊りや歌を披露してもらい、その後科学技術チャレンジという企画で一枚のティッシュに米粒3つを錘にして、2メートルの高さから落とした時の、落ちるまでの時間の長さを競いました。パラシュートを作る班やほとんど加工をしないで落とす班など、6つの班がそれぞれ試行錯誤して作ったサンプルを試しました。優勝はパラシュート型でティッシュの面積を有効に使った班が3秒台後半の記録で優勝しました。サンプル作成中は目的を共有することで英語のコミュニケーションも活発になる様子が見られました。
交流4日目は少しリラックスした1日でした。午前中はバディと大通周辺の市内観光を行い、午後からはSNUの芸術鑑賞会に参加し、演劇を鑑賞しました。夕方からは北海道に来ているバングラデシュ留学生と合流して夕食を共にしました。
交流5日目最終日。本日は二つのイベントが札幌日本大学高校で開催されました。午前中は北海道インターナショナルサイエンスフェア。全道の高校生が集まり科学研究を英語でポスター発表して、質疑を行います。バングラデシュの生徒は高い英語能力を活かして積極的に交流していました。日本人の生徒も大いに刺激され、驚くほど積極的に英語で質疑をおこなっていました。
午後は未来創造探究フェスティバルに参加しました。これは自然科学だけでなく人文社会科学分野の探究テーマもポスター発表を行います。こちらの言語は日本語をメインにしています。さらにこの後、パネルディスカッションを行い、札幌日大高校、道立の啓成高校、バングラデシュ、インドの留学生が登壇して海洋汚染の原因の一つであるプラスティックについての調査や改善案の提案などを行いました。300名を超える全道の生徒、北海道大学の根岸准教授をはじめとして多くの講師の先生にもコメントをいただき盛況のうちに終わりました。
そして夜にはバディと懇親会を行い修了証の授与が行われました。