2022年8月23日(火)、本校の生徒たちがこれまでに取り組んできた探究的学習の成果発表会である「令和4年度 前期課題研究・探究学習合同発表会」を全校一斉に実施しました。
「探究的学習(PBL:Projected Based Learning) 」について、本校では従来よりSSHなどで課題研究に取り組んできたほか、本校中高一貫校舎、高校校舎、学年、コースごとにそれぞれ個別に探究活動を行っていましたが、今年度からはカリキュラムを大幅に変更して、SSHなどを選択していない生徒たちも含めて全校生徒に探究的な学びの場を与えようとして始まりました。本校には中学校も併設されていますので、中学生の課題研究も含めて丸1日をかけて大掛かりな発表会を実施する運びとなりました。
午前中は、中学も含めた全学年で以下のカテゴリー別に予選会を実施しました。
中学生 :課題研究発表
高校1年生:総合探究選択者、SSH選択者、SGL・MLP選択者
高校2年生:情報探究選択者、SSH選択者、SGL選択者、MLP選択者
高校3年生:総合探究選択者、SSH選択者、SGL・MLP選択者
各予選会場では、自分たちの成果を聴衆に聞いてもらうために様々な工夫を凝らした発表風景が見られました。どの会場も白熱していましたがそれぞれの学年で投票などを行う事で代表発表生徒を選出しました。
中でも体育館で行われたSSHの発表会において、高校3年生SSH選択生徒についてはこれまでの研究活動を英語で発表する取り組みに挑戦しており、発表用の資料も英語で準備されていました。
午後からは各学年、各コースで選出された代表生徒たちによる発表会が行われました。代表発表会の開会式では、校長先生が探究活動の大切さを全校生徒に伝えるとともに、生徒たちに国際性を意識させるため、英語を交えた挨拶を行いました。
代表生徒たちの発表は体育館で行われました。密を避けるため中学生と高校1年生はHR教室で放送局により中継された発表会の様子を見ました。高校2,3年生は体育館で直接、代表者の発表を見ることになりました。午後からの代表者発表会はオンライン配信もされ、教育関係者や保護者、本校卒業生など合わせて120名ほどがZOOMを視聴してくださいました。
代表生徒たちの発表はどの発表もわかりやすいものでした。中学生の代表生徒の中には英語で発表を行った生徒もおり、あえて難しいことに挑戦しようという姿勢が見られました。どの生徒も学年・コースの代表に選ばれただけのことがあり、非常に素晴らしい発表ばかりでした。
発表会の最後には生徒会副会長の山形友翔くんが挨拶を行い、全校生徒の頑張りを称えるとともに、指導してくれた先生方に対しての謝辞も述べてくれました。この探究的学びについては今後もすべての授業の中にその要素を取り込み、本校の教育の中心として全校体制で取り組んでいくことになります。生徒たちは今日の活動をさらに深めて、次回2月に予定されている発表会でその成果を発表することになっています。
代表発表テーマ
中1:三島和さん(1-C) 「将来の夢は形成外科医」
中2:田邉舜君(2-C)「ICT platform on World ~世界の ICT プラットフォーム~」
中3:北川千愛さん(3-C) 「SDGs に取り組もう」
高1総合探究選択者:
松永みはる君(1-4),伊藤啓人君(1-4),宮野勇一君(1-5)「熱波・森林火災からの動物保護プロジェクト」
高1SSH選択者:(カルタバトルによる論文紹介)
和田有馬君(1-10)「ユーグレナはどこまで高栄養食源として貢献し得るかーその機能と応用」
高1SGL・MLP選択者
相澤祐花さん(1-10) 「投票に行こう~若者の投票率を上げるための対策~」
高2情報探究選択者:
坂東愛琴さん(2-9)「たかが一円、されど一円」
高2SSH選択者:
麓おのはさん(2-7) 「稲作が生み出すメタンの抑制」
高2SGL選択者:
今野美玖さん(2-8)論文紹介「教室におけるジェンダー形成」
高3社会問題解決に向けたワークショップ:
前川周也君(3-4) 「部活動で学んだこと」
高3SGL・MLP選択者:
武田俊介君(3-10)「日本の若者の政治参加を高めるには」
高3SSH選択者:
北守奏太君、森山聖矢君(ともに3-8)「Internal diagnosis of residential pillars using THC」
この他、高2MLP選択者の代表発表なども行なわれました。